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疲れやすくだるいのは体が冷えるせい?頭痛や首がこるのは血流が悪いせい?

コラム 妊活

疲れやすくだるいのは体が冷えるせい?頭痛や首がこるのは血流が悪いせい?

2014漢方

2015.4.3

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相談者

みかんぱんな さん(37歳)


【不妊の原因:不明】
○なんだか疲れやすい
○胃腸が弱い
○カゼをひきやすい
○冷え性である
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○肌が乾燥しやすい
○のどが乾きやすい
○寒がりである
○下痢をしやすい
○冷たい飲みもの・料理は苦手




鍼灸治療や温熱治療、自宅での施灸、食材選びを行うことで効果的な体づくりができる


疲れやすい、足腰がだるい、手足が冷えやすいという、みかんぱんなさんと同じ症状を訴える患者さんが、当院にもよくいらっしゃいます。


慢性的に疲れやすくだるい人は「八味地黄丸」が効果的ストレスを避け、胃腸の調子を整え体力を養う


このような症状を東洋医学では「腎陽虚」といいます。不妊症にはさまざまな原因がありますが、東洋医学の場合には生殖機能は「腎」の機能のひとつと考えるためです。漢方薬としては「八味地黄丸」が良いでしょう。

肌が乾燥しやすく疲れやすい方や血色の悪い方は、月経周期の高温期も少なくなりがちです。このような症状から考えられるのは「血虚」です。「血虚」とは、体をうるおす「水」と体を動かすエネルギーである「血」の不足です。改善するには、血液をつくり出す食べものを意識して摂り、消化吸収をよくすることが大切です。胃腸のツボといわれる足の「太白」、「足三里」のツボが有効です。「血」が不足した冷え性には、造血作用がすぐれている黒ごま、黒豆、プルーン、ブルーベリー、トマトなど、レバー類、牡蠣、ほうれん草、小松菜がおすすめ食材です。


肩こりや頭痛、疲れやすさを助長させる冷えには全身の血流状態をよくすると効果がある


「血虚」を引きおこす、もうひとつの原因である睡眠不足やストレスを解消するのも大切です。睡眠不足に効果的なツボは足の「太谿」、「照海」、ストレス解消には手の「神門」、「労宮」です。鍼灸師にツボを教えてもらい、毎日、自分で施灸して体質改善をはかるといいでしょう。

不妊の患者さんに共通しているのは、体がとても冷えていることです。自律神経の過緊張から全身的に血流状態が悪くなり、冷えが肩こりや頭痛、疲れやすさを助長させている場合も多くみられます。当院ではスーパーライザーという最新の機器を導入して、そのような方に近赤外線温熱治療を行っています。この機械は鍼灸との相性がとても良く、脳の働きを良くして交感神経の過緊張を即座に緩和させることができます。卵巣の血流改善により卵巣の働きをより活発にして、卵胞の質を向上させます。卵巣の機能が良くなることで、排卵しにくい人は排卵しやすくなります。また、下腹部への照射は着床を助けるように働き、卵管の状態も良くなり、卵子や受精卵が通りやすくなります。

鍼灸治療や温熱治療、自宅での施灸、食材選びなどを行うことで、効果的な体づくりが可能になります。




寺澤 智栄子先生


全国鍼灸マッサージ協会会員、日本不妊カウンセリング学会会員、不妊鍼灸ネットワーク会員、機能訓練指導員。1990年に大阪府に開院後、中国中医研究院望京医院や米国ミルウォーキー州に留学し研修を積む。2007年に日本堂漢方基礎コースを終了。2008年に現在の女性専門の治療院を開院。登録販売者資格、中医薬膳師資格を取得している。





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