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【医師取材】子宮頸がん検診について

まとめ 女性の健康

【医師取材】子宮頸がん検診について

子宮頸がん検診を受けると、異形細胞のほかにも子宮頚管ポリープや子宮筋腫、子宮内膜症などの病気が見つかることもあります。積極的に検診を受けませんか?

2018.4.10

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子宮頸がん検診を受けると、異形細胞のほかにも子宮頚管ポリープや子宮筋腫、子宮内膜症などの病気が見つかることもあります。積極的に検診を受けませんか?



目次



  1. 女性のがんをよく知っておきましょう

  2. 子宮頸がんってどんな病気?検診を受けるタイミングは?

  3. 他人事とは思わないで!知っておきたい子宮頸がんのこと

  4. いつ受ける?どう受ける?子宮頸がん検診

  5. 【プレゼントあり】子宮頸がん検診に関するアンケートにご協力ください


女性のがんをよく知っておきましょう


石川 てる代 先生(石川てる代ウィメンズクリニック院長)にお聞きしました。


 


生殖器や乳房など女性特有の臓器がんがあるのをご存知ですか? 主なものには子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、乳がんがあります。がんという病気は、何かしらの原因によって臓器の細胞に異常が起きてがん細胞ができ、長い時間をかけて無限に増殖して大きなしこり(悪性腫瘍)をつくるものです。進行すると、周囲や遠くの臓器に転移してしまうことが多くあります。


 


子宮頸がん


子宮の入り口にあたる頸部にできるがんです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、細胞の異常が起こり、がん細胞が発生します。初期では自覚症状がないため、定期検診が重要です。セックス時に出血したり、月経以外で出血が続いたりする場合は保険診療で検査が受けられます。


 


子宮体がん


子宮の体部にできるがんで、子宮内膜がんともいわれます。エストロゲンホルモンの影響などによって、内膜が異常に増殖してがん細胞が発生します。月経以外の出血が度々ある、閉経したにもかかわらず性器出血が続く場合は検査が必要です。


 


卵巣がん


卵巣の表面や卵子のもとになる胚細胞などにできるがんです。排卵によって卵巣の表面の傷ついた部分や、卵巣チョコレート嚢胞などからがん細胞が発生しやすいといわれています。自覚症状はほとんどなく、腹痛や張りなどの自覚症状があるとすでに進行した状態で見つかることが多いのです。


 


乳がん


乳房の乳管や小葉という組織にできるがんです。エストロゲンホルモンの影響によってがん細胞が発生し発育するといわれています。自覚症状はしこりや痛み、乳首からの分泌物や出血などです。


 


がん細胞の発生には、子宮頸がん以外は女性ホルモンの一種、エストロゲンが少なからず関わっています。妊娠・出産経験がない、出産回数が少ない、肥満や閉経などの条件によってエストロゲンが長く出ている状態の女性はがんになる危険性が高いといわれています。ほかに遺伝や生活習慣、食事、喫煙、ホルモン治療なども関係していると考えられます。



"自治体などによって無料(少額の自己負担金があることもある)検診があるのは子宮頸がん、乳がんになりますが、40歳以上の女性で不正出血がある場合は、無料で子宮体がん検査を受けられるところもあります。自治体などに問い合わせてみると良いでしょう。"


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女性のがんをよく知っておきましょう



子宮頸がんってどんな病気?検診を受けるタイミングは?


石川 てる代 先生(石川てる代ウィメンズクリニック院長)にお聞きしました。


子宮頸(けい)がんは、子宮の入口にあたる子宮頸部にできるがんのことです。赤ちゃんが育つ子宮腔にできるがんを子宮体(たい)がんといい、この2つをあわせて「子宮がん」と呼ばれています。

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染がほとんどで、セックスで感染するありふれたウイルスです。 HPVに感染しても大部分の人は治りますが、一部の人で感染が持続し、細胞が異常になる「異形成」を起こします。そのうち、またごく一部の人が「ごく早期のがん(上皮内がん)」に進みます。感染からがんになるまでの期間は5~10年といわれています。

近年、子宮頸がんにかかる20~30代の若い女性が20年前に比べて急激に増えています(➡表1)。性交開始の若年化や、ピルの普及によってコンドームで避妊しなくなったことが考えられます。ピルの服用ではウイルスの感染を予防できないのです。
若い女性が子宮頸がんになると、妊娠を望んだ時にそれが叶わなくなるケースも出てきます。そんな悲しい事態を防ぐために検診は有効です。がんの一歩手前で治療すれば、子宮を残す治療により将来の妊娠分娩が可能になります。厚労省は20歳からの検診をすすめていて、自治体の無料検診を受けられるのは20歳からですが、10代でもセックス経験があれば検診をするのが望ましいと思います。



"HPVの感染からがんになるタイミングは誰にもわからないので、検査を定期的に受けることが重要です。"


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子宮頸がんってどんな病気?検診を受けるタイミングは?



他人事とは思わないで!知っておきたい子宮頸がんのこと


田中純也先生(かもい女性総合クリニック 院長)にお聞きしました。


がんの前兆である異形細胞があるかどうかは、検診を受ければすぐにわかります。異形細胞があった場合、3ヶ月ごと、半年ごとなどに検査をして、細胞がさらに変化していないかを調べます。もしも進行してがんになりそうな場合は、手術で切除します。手術は日帰りか1泊の入院で、5~10分で終わる簡単なものです。
大事なのは前兆をとらえること、つまり検診を受けることです。しかし、子宮頸がん検診の受診率は、アメリカ・ヨーロッパでは90%、韓国は70%なのに比べて、日本は17%とかなり低いのが現状です。これは日本の性教育が諸外国と比べて遅れていることと、日本人特有の「自分だけはがんにならない」という思い込みからきていると考えられます。



"子宮頸がん検診を受けると、異形細胞のほかにも子宮頚管ポリープや子宮筋腫、子宮内膜症などの病気が見つかることもあります。ぜひ積極的に検診を受けるようにしてください。"


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他人事とは思わないで!知っておきたい子宮頸がんのこと



いつ受ける? どう受ける? 子宮頸がん検診


柴田 哲生先生(こまざわレディースクリニック)にお聞きしました。


初期の子宮頸がんの場合、自覚症状が全くないことがあります。逆に自覚症状がある場合は、すでに進行していることもあります。早期に発見できれば子宮の温存が可能で100%治るがんなので、早期発見がとても大切です。年に1回、例えば誕生月に受けるなどの習慣を持つと良いですね。特に20~30代の場合、そのあとに妊娠、出産という人生の大きなイベントを考えている場合もあるでしょう。検診はご自身の妊孕性(にんようせい・妊娠のしやすさ)を失わないためでもあるのです。



"心配事がある場合は、信頼できるクリニックにぜひ相談してみてください。"


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いつ受ける? どう受ける? 子宮頸がん検診



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