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尿もれで困っていませんか? 膀胱のトラブル

まとめ 女性の病気

尿もれで困っていませんか? 膀胱のトラブル

最近よく聞く「過活動膀胱」。膀胱トラブルのメカニズムと、尿もれや急な尿意で困っている女性への治療法などをご紹介します。

2018.11.1

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日常生活のなかで、あわててトイレに駆け込むことが増えていませんか?
頻尿や激しい尿意には病気がひそんでいることがあります。また、尿もれに悩まされる期間が長くなると、自分でも気づかないうちにQOL(生活の質)が下がっていることもあります。
膀胱に関するトラブルにはどんなものがあり、どんな治療があるのかについて見てみましょう。


どんな状態が過活動膀胱?


突然の尿意に「もしかして、これがよく聞く『過活動膀胱』?」と心配になったことがある人もいるのではないでしょうか。
過活動膀胱とは一体どういう状態なのか知っておきましょう。

“過活動膀胱とは、急に激しい尿意を感じ、我慢が難しくなる尿意切迫感の状態をいいます。尿意切迫感があるためにトイレが近くなる(頻尿)、排尿をコントロールできずに尿モレする(切迫性尿失禁)、睡眠中にトイレで起きてしまう(夜間頻尿)といった症状もともないます。

「頻尿だから過活動膀胱かも?」と早合点しそうですが、尿意切迫感がなければ、違う尿トラブルかもしれません。頻尿に加えて尿意切迫感もあれば過活動膀胱を疑ってよいでしょう。

過活動膀胱の条件

■急に尿がしたくなり我慢できない…尿意切迫感 ←(診断の必須条件)
■尿が我慢できず、トイレに間に合わなくて尿モレする…切迫性尿失禁
■1日8回以上、トイレに行く…頻尿

■睡眠中に1回以上トイレで起きる…夜間頻尿

過活動膀胱はOver Active Bladder(OAB)といって、患者数が多くなるのは中年以降です。10~20代の若い人にもいますが、40歳以上では9人に1人、70歳以上では3人に1人が過活動膀胱というデータもあり、意外に患者数の多い尿トラブルの一つです。男女ともにかかります。

過活動膀胱がおこる原因については、一つに特定されていません。メタボリック症候群による血管の老化や、閉経による女性ホルモンの減少、加齢や出産による骨盤底筋の低下、自律神経や神経の障害などが原因と考えられていますが、これらの原因の一つもしくは、複数の原因が重なって排尿をつかさどる膀胱が自分の意に反して収縮し、尿がしたくなる状態が過活動膀胱です。”



"過活動膀胱は、誰にも相談できず一人で悩みながら我慢しているうちに、生活の質(Quality of Life)が落ちるやっかいな疾患です。常にトイレの心配があって映画館やバス旅行に行けなかった人、オムツやナプキンをしていた人も、治療で改善されています。"


■トイレが近い! 過活動膀胱(かかつどうぼうこう)ってなに?



女性特有の尿もれとは


男性でも尿もれに悩む人はたくさんいるとされますが、女性では特に産後や閉経後の方に多いようです。女性特有の尿もれのメカニズムは以下のようなものです。

“女性に多いとされる「尿もれ」の最も大きな原因は、骨盤底筋群の緩みと考えられています。骨盤底筋群は恥骨から尾骨まで張り巡らされたハンモック状の筋肉。骨盤の一番下に位置しています。この筋肉群が弱って緩んでくると、尿道をしっかり締めることができなくなったり、膀胱を支えられなくなり膀胱瘤になったり、尿が少量たまっただけで切迫した尿意を感じ頻尿などの症状が出るようになります。
出産による筋肉のダメージや、閉経後、女性ホルモンが低下することで骨盤底筋群の筋力が弱くなって緩むことが多く、最近は出産と加齢という2大リスクが重なる高齢出産の患者さんが尿漏れを主訴に受診することが増えているようです。”

“尿もれには、咳やくしゃみをしたはずみでもれてしまう「腹圧性尿失禁」と、トイレまで我慢できずにもれてしまう「切迫性尿失禁」の2つのタイプがあります。
腹圧性尿失禁は肥満の人や農作業などでしゃがむ動作が多い人、10kg以上の重い荷物を運ぶ仕事をしている人など、必要以上にお腹に圧をかけている人のリスクが高く、10~20代のまだ若い方でも「トイレが近い」などの排尿トラブルを抱えていることもあります。
また、切迫性尿失禁は高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病との関連性が注目されています。生活習慣病は血管老化をおこしますが、膀胱の血流障害が切迫性尿失禁と関係しているのではないかと考えられています。

症状としては、腹圧性尿失禁の場合は、最初はせきやくしゃみをした拍子に、スプーン1杯くらい尿がもれてしまうという方が多いようです。それがだんだんひどくなり、歩いただけでもれる、さらに症状が進んでパッドをしないとダメなほど量が多くなるなど、普段の生活に支障を来すようになってしまうのです。

切迫性尿失禁は「尿意をもよおして、トイレに入った瞬間もれてしまう」という症状から始まって、1日1回程度の尿もれだったのが、1日のうちで何回も切迫した尿意を感じるようになり、それも感じたとたんもれてしまう、というように悪化していきます。
最初は腹圧性尿失禁と診断される人が多いのですが、年齢とともに切迫性尿失禁も合併して、最終的には腹圧性と切迫性両方の症状がある混合性尿失禁が増えてきます。”



"このように放っておくと症状がどんどん悪化していくので、尿もれに気づいたらなるべく早く専門外来を受診しましょう。(中略)大都市が中心で、まだまだ地方には少ないのですが、女性専門の泌尿器科もあります。(中略)「恥ずかしいから」と放っておかず、インターネットなどで自分が行きやすい施設を探して、早めに相談していただきたいですね。"


■密かに悩む女性も多数? 「尿もれ」のメカニズム



尿もれを防ぎ、改善するためには?


尿もれの治療は症状によってさまざまなものがあるようです。
“診察の結果、比較的軽症という方には当院ではまず、骨盤底筋リハビリテーションをお勧めしています。これは骨盤底筋群を強化するトレーニングで、どんな方でも簡単にできるものですが、正しいやり方を習得することが大切。当院では理学療法士が一対一で指導を行い、きちんとコツをマスターしたら自宅でも実施してもらっています。半年くらいを目安にしていますが、早い方だと1ヵ月くらいで効果が出て、軽症の場合は半年で7~8割が改善します。このリハビリテーションだけで尿もれがまったくなくなるケースも多いんですね。”

“「1日に何度ももれて量も多い」「外出も控えるほど症状がひどい」という場合は骨盤底筋リハビリテーションだけだと改善は難しいので、お薬を処方したり、手術をお勧めすることもあります。
お薬は尿道の括約筋を収縮させる作用のあるもので、飲んでいる間は症状を抑えられますが、飲まなくなったらまた戻ってしまいます。基本的には対症療法ということになるので、お薬だけで尿もれを完治させることはできません。”

“腹圧性尿失禁の最終的な治療になるのは手術です。現在、日本で健康保険が適用される尿失禁手術として定着しているのが「TVT」と「TOT」という方法です。これは尿道直下の膣を1cmほど切ってスペースを作り、ポリプロピレンという生体適合性の良いメッシュテープを置いて、尿道をU字型に補強するもの。この手術は日本全国どこでも受けることができて、かかる時間は平均30分以内、2泊3日程度の入院で済みます。”



"尿もれの治療の基本は骨盤底筋リハビリテーション、そしてお薬、外科的治療と、段階や症状に適した治療法がいくつかあり、必ず改善が望めるので、我慢せず、ぜひ一度相談に来ていただきたいと思います。"


■薬や手術で治せる? 女性の尿もれ



骨盤底筋を鍛えて尿もれを防ぐ


では、尿もれを悪化させないために骨盤底筋を鍛えるにはどんな方法があるのかをご紹介します。

“骨盤底筋は、文字通り骨盤の底にある筋肉群。前は恥骨から始まり後ろは尾骨まで続く一体で、尿道、膣、肛門の周りを複雑に取り囲んでいます。自転車に乗ったとき、ちょうどサドルに当たっている部分全部が骨盤底筋。この狭い場所が子宮や膀胱、腸などの臓器を下からしっかり支え、尿や便、経血の排泄を司り、性交や出産を助けるなど、多くの役割を担っているのです。

そんな重要な骨盤底筋ですが、男性に比べて構造が複雑なため、鍛えにくく衰えやすい特徴があります。さらに女性は出産によって骨盤底筋が傷つきやすいので、トラブルを起こしやすいもの。トラブルの代名詞は、尿もれや頻尿ですが、骨盤底筋が弱くなると、子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤といった病気に発展することあります。”

“骨盤底筋と連動している筋肉はその他、横隔膜や多裂筋などですが、これらがきちんと使われることは内臓が正しい位置に戻り、代謝がよくなり、体調も改善されていいことずくめ。骨盤底筋を鍛えることは、そのまま美と健康につながります!

骨盤底筋がきちんと動かせているかどうかは、トイレで尿を途中で止めたり出したりできるか、またオナラや便を我慢することができるかで、だいたい判定します。鍛え方もそれと同じで「尿道や肛門を締めたりゆるめたりすること」とよく言われますね。

ただし、やみくもに締めつけるなどの方法では、正しく鍛えることができないので気をつけて!

誰にでも行える基本のトレーニングは・・・
◎椅子に座るか、仰向けに寝て膝を立てるなど、リラックスした姿勢をとります。
◎呼吸に合わせて、肛門を締めたりゆるめたり。
◎同じように、尿道を締めたりゆるめたり。この時、尿道だけを意識するのが難しければ、膝を少し内側に入れてみましょう。
◎さらに、膣の周辺を締めて、お腹の中へ引き込むようにしましょう。”



"何回、何十秒などの決まりはありませんが、前・中央・後ろと、別々に動かせる感覚がつかめるように練習します。これができると、日常的に、他のことをしながらでも骨盤底筋のトレーニングができるようになります。"


■尿もれ対策だけじゃない、「骨盤底筋」トレーニングで美ボディGET!



いかがでしたか? もしも思い当たるような要素があったら、一度受診してドクターに相談してみると、お悩み解消につながるということですね!


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