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今後の治療

専門医Q&A 女性の健康

今後の治療

2015.1.15

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ちろちゃんさん(39歳)

治療を初めて4年目です。
その間4件の病院に通いました。そして合計で20回採卵し正常な卵子が採れたのは2回で2個のみ。そのほかは空砲と変性卵でした。
最近ではE2の数値が上がらず、ゴナールで4週間刺激をしてはリセットの繰り返しです。昨年の6月に卵胞ができてからは、こんな状態を繰り返しています。
FSHが高いためプレマリンを1錠飲み続けています。
今後治療方法によっては見込みがあるのでしょうか?
2月にIVA のための卵巣摘出手術を控えていますが、片方の卵巣は残るのでその後について教えてください。



お話を伺った先生のご紹介

渡辺浩彦 先生 (醍醐渡辺クリニック)


私たちは、子供が授からず悩んでおられる方々にそれぞれのご夫婦に一番適した治療を考え、なるべく早く夢がかなうよう、できる限りの努力をしていきます。不妊で悩まれこれから治療をお考えの方、また何度かトライしてみたけれどまだ赤ちゃんが授からない方、ぜひ一度ご相談ください。
思いきって早く行動をおこされるのも、念願の赤ちゃんを早く授かる1つのファクターであると考えます。

滋賀医科大学 卒業
京都大学 医学部附属病院 産婦人科 勤務
大津赤十字病院 勤務
倉敷中央病院 勤務
京都大学 医学部大学院 卒業
済生会茨木病院 副部長
醍醐渡辺病院 勤務
日本生殖医学会 評議員
日本生殖医学会認定医



≫ 醍醐渡辺クリニック

IVA(体外活性化)とは、卵巣組織を取り出し、体外で卵子の成長を促す物質を添加(活性化)させた後、再び体内に戻して受精可能な成熟卵子の発育を待つ治療法です。まだ始まったばかりなので、今後に期待が寄せられている治療法ではありますが、実施できる施設が限られていて治療を受けるまでの期間が長いのが現状です。IVA以外にも、卵巣刺激の方法を工夫することによって、まだ可能性を探ることができるのではないかと考えます。

 卵巣機能がかなり低下した人では、卵胞を育てるためのホルモンであるFSHやLHが慢性的に高い状態で卵胞が発育しにくく、また、せっかく育った卵胞が未熟なうちに排卵してしまうことも多くあります。私のクリニックでは、それを解決するためにGnRHアゴニストの点鼻薬を長期に渡って(100日以内を目安に)使うこともあります。

 プレマリンの服用では、高すぎるFSHやLHが思うように低下しない場合も多くありますが、そのようなケースでも点鼻薬の回数を調節することによって、FSHやLHを正常値に近づけることができます。そうするとある日突然、卵胞が現れることがあるので、その時はすかさずhMGの注射を打って卵胞を発育させます。これは特殊な方法ですが、当院の過去5年間の実績ではAMHが0.1ng/ml未満の方でも28人が妊娠され、うち12人がこの方法を含めた刺激法、11人が低刺激法、その他の方法による方が5人でした。もろちゃんさんの場合も、排卵誘発の方法に検討の余地が残されているかもしれません。


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