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膀胱炎予防、これ以上どうしたら…

専門医Q&A 女性の健康

膀胱炎予防、これ以上どうしたら…

2015.5.7

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らんばとさん(54歳)

結婚して15年になります。
結婚するまでは、膀胱炎には無縁だったのに、
結婚して最初のHで酷い膀胱炎になりました。
それ以降、何回かに1度はなるように。
医者のアドバイスを受け、
私は予防で漢方を飲み、
直前に2人共シャワーでしっかり洗い、
後もすぐトイレに行った後、またシャワーで良く洗う。
本当に気を遣っているのに、なってしまう。
この15年間、Hは私にとって苦痛以外の何物でもありませんでした。
主人も気にして、近年はあまりしないようにしてくれています。
今は月に1度位ですが、以前よりなる率が高く、
2ヵ月前、真っ赤な血尿となり、
今月も、した翌日、血尿となりました。
正直、月1も止めたいけれど、
善人の主人が可哀想なので、応じています。
そして、痛みに耐えています。
今以上の予防法があるなら、教えて下さい。
よろしくお願いします。



お話を伺った先生のご紹介

大石 元 先生 (国立国際医療センター )


<主な経歴・学位>
東京大学医学部医学科卒業
東京大学医学部附属病院周産母子部助教
三楽病院医長
医学博士


<主な経歴・学位>
専門:不妊症、腹腔鏡手術、更年期医療
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医




≫ 国立国際医療センター

更年期の症状はさまざまあり、段階を踏んで時期がずれて出てきますが、膣の乾燥感、泌尿器系生殖器症状もその一つです。
膣内は乳酸杆菌がいて酸性に保たれ、エストロゲンが出ていると粘液の自浄作用で炎症が起こりにくくなっています。ところがホルモンが減ってくると、粘液も少なくなって自浄作用がなくなり、ばい菌が入りやすくなるのです。

らんぱどさんは泌尿器系生殖器症状に悩まれているとのことですが、ご結婚した当時から膀胱炎になっていたとのこと。月経がある時期からかかっていたということなので、無菌性膀胱炎の可能性があると思います。
もともと泌尿器症状があって、そこに更年期でエストロゲンが減ってきたために自浄作用もなくなって、萎縮性膣炎、萎縮性尿道炎、膀胱炎を繰り返すようになったのではないでしょうか。
まずは泌尿器科でしっかり診てもらった方がいいのではないかと思います。

性交渉の時の痛みの改善策としては、薬局で販売されているリューブゼリーを使う方法があります。
さらに他にも更年期症状があるなら、ホルモン治療をすることにより萎縮性膣炎が改善することもありますし、膣座薬を使う治療法もありますので、婦人科で相談してみるとよいかと思います。




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