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卵子ができやすく、着床しやすい体を目指したい

専門医Q&A 漢方・鍼灸

卵子ができやすく、着床しやすい体を目指したい

2012.4.5

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いきょさん(30歳)

足腰にだるさを感じて足が冷えてなかなか寝付けませんが、普段は靴下は履かないようにしています。
月経前はイライラして怒りっぽくなります。
また、気分が落ち込みやすくもなります。
これから体外受精をひかえているので、漢方で卵子ができやすく着床しやすい体を目指したいと思っています。


お話を伺った先生のご紹介

竹内 聡 先生 (漢方の本陣薬局)


薬剤師
国際中医専門員A級レベル
不妊カウンセラー

日本薬局協励会、日本薬局専門同志会、生態防御研究会などで自然医学を学び、日本中医薬研究会で中医学を中国中医師のもとで9年近く学んだ後、
2004年7月、中国政府認定国際中医専門員A級レベル資格取得。
同時に不妊カウンセラー学会にて、不妊婦人病の西洋医学知識を学び、2007年6月「NPO法人不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー」の資格を取得。

 日本中医薬研究会不妊専門部会に所属し、不妊周期調節法の大家夏桂成老中医に師事。年1回中国南京中医薬大学付属病院で研修、日本、中国で不妊周期調節法の剣山を重ねている。





≫ 漢方の本陣薬局

何より心配なのが、実年齢よりも卵巣の年齢が老化しているかもしれないことです。妊娠力と深くかかわっているのが西洋医学でいうところの「卵巣力」です。周期が短い、体外受精での採卵数が少ない、性欲が無い、初潮年齢が遅いことなどは、卵巣力が弱いことを表す指標となり、卵巣の老化が進んでいる可能性もあります。

卵巣力を東洋医学では腎精と考えます。腎精が弱い原因はさまざま。生まれつき腎精が弱い場合もありますし、腎精が充実するために必要な肝、心、脾、肺の状態が悪くて弱くなる場合もあります。
下痢しやすく月経量が少ないことから、脾が弱く、気血の不足が考えられます。
月経前の精神的な不調は、肝の気の流れがとどこおっているためで、口の渇きもそれが原因かもしれません。気の流れの悪さ、冷えなどは、血の流れを悪くする原因となり月経痛につながります。以上すべてのことが腎精を弱くし、卵巣年齢を老化させます。
足の裏は腎や子宮の大切なツボがあり、なるべく冷やさないようにすることが大切です。
普段靴下を履かないそうですが、日中はやはり靴下を履いたほうがいいでしょう。また、ストレス解消も大切です。毎日少しでもいいので、リラックスできる時間を取るように心がけましょう。

卵巣力を取り戻すには、少し時間がかかります。体外受精前に最低3周期、体を整える期間を作りましょう。
周期が短く、月経周期にともなう症状が目立つため、月経周期に分けて漢方薬を服用する「周期調節法」で体調を整えることをおすすめします。
周期調節法によって体調を整え、腎精を高める漢方薬を服用すれば、女性本来の卵巣の働きを取り戻すきっかけとなり、結果として妊娠する力が強くなると思います。
稽留流産とはいえ、一度妊娠してますのでお子様を授かる可能性は十分あります。ご自分の力を信じ、お近くの周期調節法に詳しい漢方相談薬局でアドバイスを受けてみましょう。


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