HOME > 漢方・鍼灸 > 不妊治療をしながら冷えも治す漢方はありますか?
HOME > 漢方・鍼灸 > 不妊治療をしながら冷えも治す漢方はありますか?

不妊治療をしながら冷えも治す漢方はありますか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊治療をしながら冷えも治す漢方はありますか?

2014.2.14

あとで読む

JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【みっこさん(32歳)】
ここ何年か前から、少し暑いと上半身が汗だくになります。背中を汗が流れるのがわかるくらいで、なかなか引きません。手は冬でも熱いのにお腹より下のお尻、太ももはとても冷たいのです。冬は足がつりそうなほど冷たくてなかなか寝付けません。
子宮内腺症と診断されたので、治療をしますが冷えも直していきたいです。私に合う漢方はありますか。どこの漢方薬局に行けばいいのか相談できる友だちなどもいません。

主な症状
・月経前はイライラしやすく、怒りっぽい。落ち込みやすい。
・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じっている
・のどが渇き易い
・のぼせやほてりがある


お話を伺った先生のご紹介

岩本治美 先生 (ときわ漢方薬局)


東京薬科大学卒結婚後、夫の家が薬局経営していたので2人の子供を育てながら調剤業務に従事。子育ても一段落したころ現在の漢方の恩師に出会い、漢方の勉強をはじめる。その後、漢方相談薬局として多くのお客さまの相談に対応。月経不順・月経痛・月経前症候群・更年期など、女性特有の症状に対応。なかでも不妊の相談が多く、たくさんの喜びの声をいただいている。



≫ ときわ漢方薬局

汗が流れでるとのことですが、これは汗をとめておくことができないためにおこっているのでしょう。
とめておく力は体を温める力である「気(元気)」なのです。
また、上半身が熱く下半身が冷えている状態も加味して考えますと、「気」のめぐりも良くないのでしょう。
そのため体全体を温めるはずの「気」が、上にだけにしか昇らない状態になっているのでしょう(温かい空気が上へ上へと昇るのと同様です)。
汗を大量にかいたことで体の中の陰分(津液)を失い、それが上半身の熱さに拍車をかけてしまっているのです。
のどが渇くのもこのことが原因と考えます。

以上の状態を中医学用語では「陰陽両虚」と言います。
ただし、みっこさんはベースが「陰陽両虚」の状態で、そこから踏み込んだ状態もあるのではないかと考えられます。
それは、子宮内膜症、経血の塊、イライラと怒りやすいなどから推察できるのです。
これらの状態は長期の体調不良がストレスとなり、「気」の流れをさらに悪化させ、それに伴って血の流れも停滞することからおこる「瘀血」も存在していると考えます。
つまり、何らかの原因でみっこさんの体が疲れてしまい、それが体の陰分の消耗へとつながり、長期の体調不良がおこり、その状態がストレスとなっている。
ストレスで「気」の流れが悪くなり、イライラや怒りやすさをまねいたことで血のめぐりも悪くなり、「瘀血」を形成しさらなる体調不良につながっているのだと考えます。
妊娠をご希望とのことですので、先ずは「気」の流れの改善および、「瘀血」の改善を強くおすすめいたします。
そのあとで体調不良のベースである、「陰陽両虚」の改善をするのがいいでしょう。
また漢方相談はみっこさんの話をじっくり聞いてくれる中医学・経方学などを熟知している漢方薬局で行いましょう。
ホームページを閲覧したり、直接電話してみて雰囲気を確かめるのも一案です。
お体に無理することなくお過ごしくださいませ。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top