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病院での治療と薬局での漢方処方を平行してもよい?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

病院での治療と薬局での漢方処方を平行してもよい?

2010.9.16

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まっちさん(34歳)

不妊治療病院に通っています。
今は、排卵誘発剤を用いてのタイミング療法ですが、チョコレートのう腫があることと、年齢的なものから、体外受精も視野に入れています。旦那さんの精子には問題がありませんでした。

一方、漢方も治療当初から気になっていて、妊娠しやすい体質に近づけるのなら服用も考えてみたいと思っています。
そこで、病院での治療と薬局での漢方処方を平行してやっていってもよいものなのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

白井憲太郎 先生 (むつごろう薬局 静岡店)


赤ちゃんが自然に授かるとは誰もが持っているはずの生命力を引き出してゆくことに他なりません。漢方生薬のもつ生命力をとことん理解したいとの思いから伊豆を中心に生薬の栽培研究を薬剤師自らが行っています。

「赤ちゃんが欲しい人のための生活習慣」という畑からのブログを更新していますので良かったらご覧になってください。



≫ むつごろう薬局 静岡店

まっちさんへ、ご質問ありがとうございます。

まず、漢方薬による治療は"体質改善"が主になります。
例えば、身体が冷えている場合には温めていったり、胃腸が弱い方には胃腸を丈夫にしたり、といった具合にです。

また、チョコレートのう腫などができやすい方は、瘀血(おけつ)体質といって、身体の中に、古くて汚れた血が溜まりやすい体質だと考えます。瘀血体質の方の場合、子宮内にも汚れた血が滞りがちなり、不妊や不育症の原因になったりもします。

漢方薬の中には、瘀血を取り除くものがいくつかあり、病院との治療と平行して服用してもかまいません。私共の薬局でも、特に30代後半や40代の方では、多くの方がAIHや顕微授精を行いながら、漢方薬を服用されていらっしゃいます。

ただ、漢方薬は、その方その方の体質に合ったものを服用しなければ効果が発揮できませんので、服用される際には、一度漢方専門の薬局か病院に行かれることをお勧め致します。ちなみに、漢方薬でチョコレートのう腫が小さくなったり、無くなったりすることも多々ありますので、ぜひ試してみられると良いかもしれません。

それと、チョコレートやアイスなどの甘い物や冷たい物の摂り過ぎ、そして運動不足などは、瘀血体質(不妊)の原因になりますのでお気をつけください。


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