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FSH値の高い日が続くので、不妊治療が思うように進められず行き詰まっています

FSH値の高い日が続くので、不妊治療が思うように進められず行き詰まっています

FSH値の高い日が続くので、不妊治療が思うように進められず行き詰まっています

2013.6.25

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相談者
ハルさん(41歳)
39歳半ばから不妊治療を受けていますが、月経3日目のFSH値がいつも高いのです。今月の数値は33 でした。高い数値が続くので治療が思うように進められず行き詰まっています。漢方の治療も行っており、婦宝当帰膠を服用しています。FSH 値を下げる効果が期待できる漢方薬はほかにもありますか?



FSH値が高いのを手詰まりと考えず、体が休憩を欲しているサインだと捉える


競馬にたとえると、ホルモンを調整する「脳下垂体」と「卵巣」の関係は騎手と馬。そし
て、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)は手綱と鞭の関係です。ベストな状態は、お互いのバランスがとれていること。


バランスの良い食事・生活環境・睡眠と漢方で卵巣の回復と卵の質を良くする


しかし、治療で内服や注射による排卵誘発で卵巣を刺激し続けると、卵巣は疲れだします。ですからFSH(手綱)を出しても、なかなか思うようにいかない。そこで脳下垂体(騎手)は「手綱が足りない。もうちょっと必要だな」と、FSHを高くするのです。つまりFSHが高くなる原因は「卵巣が疲れている」ことですから、元に戻すためには、卵巣を休ませて「力を回復させる」ことが大切です。あせる気持ちはよくわかりますが、休むという勇気が必要な時期かもしれません。漢方ではこのようなときに、早く卵巣を回復させる、次の周期の卵の質を良くするという2点から処方を考えます。バランスの良い食事・生活環境・睡眠を基本にして、漢方薬で腎陰・腎精を補います。 腎陰・腎精とはこの場合、卵を取り巻く機能と卵の質を意味します。処方としては六味地黄丸や杞菊地黄丸、鹿茸という生薬を使った漢方製剤があります。現在服用している婦宝当帰膠など補血の処方薬と併用してください。


そのときそのときの症状に応じて漢方薬の処方を変えていくことがポイント


治療を開始した時期からの月経不順も気になります。強い疲れやストレスによっても月経不順はおこります。不妊治療へのあせり、不安感などが強いと気の流れがとどこおります。このような症状には気の流れを整えて掃除をする、加か味み逍遥散などを併用します。この状態が悪化し、気鬱がたまり熱を生じると、寝付きが悪い、悪い夢を見るといった状況もおこります。こうなると、たまった熱を改善する琥珀などの処方がいいでしょう。状況に応じて処方を変える必要があります。FSH値が高いのを、「手詰まり」と考えないで、体が休憩を欲している「サイン」だと、前向きに捉えるようにしましょう。



福田 優基先生
東大阪市で開業して30数年になる福田漢方薬局の二代目。大阪薬科大学を卒業し、高知漢法堂薬局を経て、福田漢方薬局で健康相談を担当。自身の経験から不妊症にも力を入れている。





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