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【Q&A】今後の方針の相談-浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】今後の方針の相談-浅田先生

乳がんの治療を中断して不妊治療中。PGT-Aはした方がいい? 浅田レディースクリニックの浅田先生にお答えいただきました。

2021.3.30

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相談者:さび猫さん(39歳)



今後の方針の相談
良好胚を何度も移植していますが、うまくいきません。主治医からは次の移植でうまくいかなった場合、人工受精を試してもよいのではと勧められました。体外受精と人工受精の妊娠率から考えると、体外受精の方がよいと思われるのですが、いかがでしょうか。
また、毎回ホルモン補充周期で内膜9mmまで厚くなるので子宮内膜炎などの検査は不要と言われますが、着床不良因子を調べなくて良いのか疑問です。
またこのようなケースでPGT-Aについても検討した方が良いのでしょうか。
乳癌の治療を中断して妊娠を目指して治療しているので、不妊治療期間は2年と考えています。それで成功しなければ乳癌治療の再開を考えています。残された時間を有効に使いたく、多数の質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。




浅田先生からの回答




乳癌の治療後もAMHは大きく低下していないため、割と多くの受精卵を得られそうです。いままで何度も移植され、けい留流産も経験されていますが、なかなか妊娠しないため様々な方法を試されたのだと思います。しかし、実際のところ、内膜スクラッチやバイアスピリン、アシステッドハッチング等で妊娠率が高まるというエビデンスはありません。

また、人工授精をすすめられたとのことですが、人工授精と体外受精では妊娠率が桁違いです。これだけ苦労され、また年齢もありますので、人工授精をすすめた主治医の意図が分かりかねます。

PGT-Aを行った方が良いか、とのことですが、ぜひ行ってください。さび猫さんのように受精卵の数が多い場合はPGT-Aが有用です。
不妊治療期間を2年と考えているとのことで、同じ施設で治療を続けることも良いかもしれませんが、“子宮内膜炎やERAといった(エビデンスレベルの低い)治療法で着床を良くする”といった発想ではなく、“受精卵をたくさん作ったうえでPGT-Aを行い、正倍数性胚を選別して移植する”という方針の施設に転院された方が良いのではないかと思います。

39歳でPGT-Aを行った場合、ちゃんと育った胚盤胞でも、平均で7~8割は異数性の受精卵となります。
ただ、その異数性の割合も、個人やカップルにより、同年齢でも大きく異なります。いままでは見た目のいい受精卵を移植されてきたと思いますが、これだけ移植しても結果が出ていませんので、次の段階としてPGT-Aを検討されるのは、当然と思います。

“着床不全は母体側に原因がある”という考え方では、子宮外妊娠(内膜のない場所に着床する)や、代理出産が可能であることを説明しきれませんし、そもそも「着床不全」という言葉も、はっきり定義されたものではありません。

受精卵にこだわり、PGT-Aを行っていただきたいと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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