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私たちの目を見て言ってくださった先生の言葉を信じ、 最後と思って受けた治療で夢がかないました。

私たちの目を見て言ってくださった先生の言葉を信じ、 最後と思って受けた治療で夢がかないました。

2009冬 P6

2010.10.7

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「僕は諦めていません」――。
私たちの目を見て言ってくださった先生の言葉を信じ、
最後と思って受けた治療で夢がかないました。


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お見合い結婚で結ばれたご主人とともに闘った4年間の不妊治療――。
周りからのプレッシャー、薬による副作用などのつらい経験を乗り越え、
40歳を前に幸せがやってきました!

2004年の年明け、マシュマロマンさんとご主人は、産婦人科も併設しているクリニックへ。そこで初めて不妊に関する検査を受けます。「子宮卵管造影検査や精子の数を調べましたが、どちらも問題なし。様子をみながら、タイミングをとることになりました」
ところが1年経っても妊娠の兆しはなく、それどころか卵の質を良くするために服用したクロミフェンによって、卵巣が大きく腫れてしまうというつらい経験も。「それで治療が怖くなってしまって……。主人からも『きみの体が傷つくのを見ていられないから、無理しなくてもいい』と言われ、1年ほど治療をお休みしました」

お休み中にマシュマロマンさんは、まず自分の体を整えようと女性専門の鍼灸院に通うことに。そこで出会った鍼灸師に、都内にある不妊治療専門クリニックを紹介されました。「男性不妊にも定評があるそのクリニックで詳しい検査をしたら、主人の精子の運動率や高速直進運動率が悪く、さらに受精にかかわる精子中の酵素にも問題があることがわかりました」
男性側の原因による、不妊――。ご主人はその結果にかなり落ち込み自分自身を責め、しばらく悩んだそうですが、「この方法しかないのなら……」と思い直し、お二人はそれまで躊躇していた高度不妊治療にトライすることになりました。
「最初は2個の採卵で体外受精と顕微授精にトライしたけれど、移植までいきませんでした。次は1個の採卵で顕微授精1本に絞ったんですが、お腹に戻したのにダメ。ピペットの外側にスーッと勢いよく吸いついてしまうほどの元気な子だったのに……」

培養液の中では元気だったのに、自分のお腹に戻したら死んでしまった、と罪悪感にさいなまれ、物を投げるなど、その後荒れる日々が続いたと言います。「そんな私の様子を主人は何も言わず見ていました。でも、それが逆によかったですね。いろんな慰めの言葉を重ねてもらっても、やっぱり事実は事実ですから。ただ黙って見守ってくれた主人に感謝しています」

そして3回目の採卵をする前に、先生とのお話のなかで「『私たちはまだ大丈夫でしょうか?』と聞いたところ、先生が『まだ大丈夫。もうダメかなというときははっきり言いますから……僕は諦めていません』と、私たちの目を見ておっしゃってくださいました。その言葉を信じて、最後と思って受けた3回目の治療でこの子ができたんです」

2009年夏、40歳を前にして待望の女の子が誕生。「先生の『大丈夫』という言葉を最後まで信じてよかった!先生と出会えたことを本当に感謝しています。義母との確執や治療での副作用などつらいこともいろいろありましたが、今は一番大切な存在ができたから、あの頃のモヤモヤした感情は一切なくなりました。不思議なことに、幸せはつらい過去を消していってくれるんですね」




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