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【Q&A】今後の方針の相談-北村先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】今後の方針の相談-北村先生

乳がんの治療を中断して不妊治療中。PGT-Aはした方がいい? 明大前アートクリニックの北村先生にお答えいただきました。

2021.3.31

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相談者:さび猫さん(39歳)



今後の方針の相談
良好胚を何度も移植していますが、うまくいきません。主治医からは次の移植でうまくいかなった場合、人工受精を試してもよいのではと勧められました。体外受精と人工受精の妊娠率から考えると、体外受精の方がよいと思われるのですが、いかがでしょうか。
また、毎回ホルモン補充周期で内膜9mmまで厚くなるので子宮内膜炎などの検査は不要と言われますが、着床不良因子を調べなくて良いのか疑問です。
またこのようなケースでPGT-Aについても検討した方が良いのでしょうか。
乳癌の治療を中断して妊娠を目指して治療しているので、不妊治療期間は2年と考えています。それで成功しなければ乳癌治療の再開を考えています。残された時間を有効に使いたく、多数の質問で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。




北村先生からの回答




順番にお答えいたします。

①体外受精と人工授精では確かに妊娠率に3~4倍の違いがありますので、次のチャンスだけを対象に考えると体外受精の方が良いとも思われます。

主治医の医師は多くの回数の体外受精治療でなかなか結果が出ないので、一度ステップダウンしてみることでストレス軽減を図り、妊娠しやすくなればと思ったのかもしれません。

②子宮内膜厚が薄いと内膜炎の可能性やERA検査での異常が増えるとの報告もあるようですが、だからといって内膜が厚ければ着床しにくい原因を調べなくて良いとはいえないのではないでしょうか。
ただし、バイアスピリンを使用しているので抗リン脂質抗体症候群のような着床不全の要素はある程度カバーしているかもしれません。

③PGT-Aは、検討しても良いと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

北村 誠司先生


荻窪・虹クリニック院長を経て、2018年2月に「明大前アートクリニック」を開院。
1989年より、IVF及び内視鏡下手術に従事。子宮鏡下手術による内膜ポリープの改善、腹腔鏡下手術による子宮筋腫の解消・改善を図ると同時に、妊娠困難症例に対しても新しい治療法を取り入れている。また、クリニックでは男性不妊も含めた高度生殖医療にも対応。新しいクリニックは白を基調としたスタイリッシュな雰囲気。最近、スポーツバイクを購入し、通勤されているという快活な先生です。


≫ 明大前アートクリニック

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