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体外受精の確率|不妊治療

コラム 不妊治療

体外受精の確率|不妊治療

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2015.9.15

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不妊治療といってもその治療方法はいろいろ。
ここでは高度不妊治療(ART)と呼ばれる体外受精の確率について解説します。






とくおかレディースクリニック 徳岡 晋先生

防衛医科大学校卒業。同校産婦人科学講座入局。自衛隊
中央病院産婦人科勤務後、防衛医科大学校医学研究科に入学し、学位(医学博士)取得。2005年、とくおかレディースクリニックを開設。日本産科婦人科学会専門医。生殖医療専門医。

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 体外受精、ポイントや注意点は?


「高度な不妊治療を受ければ、年齢が高くても絶対妊娠できる」と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、そのようなことはなく、年齢が上がれば体外受精や顕微授精の妊娠率も下がってきます。
現在のデータでは、体外受精の妊娠率は35~39歳でだいたい34%程度。妊娠できるのが10人に3人くらいで、さらに高齢になると流産の確率も高まるので、出産まで到達できる方はもっと少ないということになります。

卵の数は年齢とともに必ず減っていきます。出生時に200万個あったものが、小学生頃で50万個まで減少。排卵が始まる10~14歳の時には20~30万個に。そこから1年に約1万個から1万2000個ずつ減っていくんですね。35、36歳になると、残っている卵の数はもう10万個前後。原子卵胞の数が10万個を切ると妊娠しづらい状態になります。

体外受精など高度生殖医療を受ける前にまず必要になってくるのは、自分の卵巣の中にあとどれだけの卵が残っているかを調べるということ。これはAMH(抗ミュラー管ホルモン)の値を測ることで、推定できます。実年齢もありますが、卵巣の年齢は何歳くらいに当たるのか。それを知るのは大切なことで、体外受精で欠かせない、排卵誘発を選択する目安の1つとなります。

AMHと同様に重要なのが、生理3日目から5日目くらいに見える胞状卵胞の数です。40歳前後になるとホルモンが不安定になってくるので、周期によって数にバラつきが出ることが多くなります。卵胞が見えない時はその周期の治療を中止したり、見えていなかったのに薬の弱い刺激で出てくることも。このように年齢の高い方が治療を始める際は、若い世代の方以上に卵巣の状態をきちんと見極めることが必要になってきます。

もし、AMHなどの検査をして卵巣の年齢が40歳程度だとしたら、排卵誘発はどうしたらよいのでしょうか。卵巣の予備能力が低下し、残りの原子卵胞数も少ないとなると、強い刺激をしても多くの卵子が採れることは期待できません。

当院では完全自然周期で採卵することは行っていないのですが、このような場合はクロミッドⓇなどの飲み薬をベースに、注射をプラスしていく低刺激法を選択することになるかと思います。卵巣年齢がまだ若い方は、一般的には毎日注射を打ったり、点鼻薬を使うロング法などの高刺激を選択するケースが多いのですが、卵巣年齢か低い方では、このような高い刺激を与えても、採れる卵子の数は低刺激をした場合とあまり変わらないのではないかと思います。

また、実年齢が40歳でも、AMHの値、つまり卵巣年齢がまだ35歳くらいということであれば、数が採れる可能性があるので、当院では高めの刺激法の一つであるアンタゴニスト法を採用しています。しかし、そのような方の場合、多嚢胞性卵巣であることが多いんですね。ある程度の数を採卵できても、分割しにくいなど卵子の質が悪いこともあり、質を向上させるために、サプリメントなどの補完療法をプラスしていくこともあります。

そして、採卵と同じように妊娠のカギを握って
いるのが胚移植です。低刺激で、たとえば卵子が1個しか採れなかったという時、通常では、妊娠率が高いといわれている胚盤胞まで培養して移植をするのがベストだと考える施設も多いと思います。しかし、年齢が高くて卵の質が良くないと、途中で胚の成長が止まってしまうことも多々あります。移植できなければ妊娠のチャンスはないので、当院では子宮内の自然な環境のほうが良いと考えて、1個、2個しか採卵できなかった場合は患者さんのご意見を聞いたうえで、初期胚で戻すようにしています。
治療の方法はケースバイケースで、その方にうまく合えば高齢の方でも妊娠する可能性は十分あります。しかし、結果が出ないこともありますので、ご夫婦できちんと話し合い、「何歳まで」「何回まで」とある程度期限を決めて、治療に集中することが望ましいかと思います。


出典:ジネコ特別号 Quarateans(カランタン)






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