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妊娠判定後の漢方について

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妊娠判定後の漢方について

2010.10.20

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シロクマさん(34歳)

はじめまして。
よろしくお願いします。

私はこの度体外授精にて妊娠し、現在9週目にはいったところです。
病院での治療と併用して、漢方薬局で漢方を処方してもらい、ずっと服用していました。
妊娠判定後、漢方薬局に連絡したところ、妊娠12週まで、安胎方ということで当帰芍薬散・小半夏加ブクリョウトウ・香蘇散の3つ混合したものを処方してもらい、服用していたのですが、妊娠8週の終りまで服用し、何だか不安になって服用をやめてしまいました。
一番大事な期間に服用しておいて、いまさらやめても遅いと思いますが、服用してしまった漢方、何か影響や問題はあるでしょうか?
不安になった原因は、漢方といえども薬であること。
本やインターネットで調べると、漢方といえども薬であるから、服用してはいけない又は服用するべきだの両方の情報に混乱してしまったからです。


お話を伺った先生のご紹介

白井憲太郎 先生 (むつごろう薬局 静岡店)


赤ちゃんが自然に授かるとは誰もが持っているはずの生命力を引き出してゆくことに他なりません。漢方生薬のもつ生命力をとことん理解したいとの思いから伊豆を中心に生薬の栽培研究を薬剤師自らが行っています。

「赤ちゃんが欲しい人のための生活習慣」という畑からのブログを更新していますので良かったらご覧になってください。



≫ むつごろう薬局 静岡店

シロクマ様へ
 妊娠反応が出てからの漢方薬の服用についてのことですが、漢方薬は飲む人の体質に合っている限り、まず副作用が起きたりなどの問題が出ることはありません。
 また、シロクマ様が飲んでいる当帰芍薬散は、もう3000以上も前から妊娠中に安胎のために飲んでいた薬ですから、まず問題ないでしょう。私達漢方に携わる人間が、当帰芍薬散で問題がおきたと言うことは聞いたことがありません。この漢方薬は、身体を温めたり、体内の余分な水を除くことで、安胎や中毒症を予防します。また小半夏加茯苓湯も、つわりで使用する漢方薬なので、問題はないやさしいものです。香蘇散は、シソの葉やミカンの皮、ショウガの根などでできたもので、害があるとは考えにくいですが、私はあまり妊娠中に使用したことはありません。
 いずれにしてもシロクマ様が飲まれていた漢方薬は、安心できるものと考えて良いかと思われます。個人的な感想ですが、漢方の腕も良さそうな感じが致します。
 ただ、“漢方”と一言で言っても、いろいろなものがありますので、むやみやたらに飲むのは恐いですね。


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