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【Q&A】 ショート法でのレトロゾール服用について -浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】 ショート法でのレトロゾール服用について -浅田先生

卵巣の腫れが心配でレトロゾールを処方されました。たくさん採卵したいのに。。浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2020.5.3

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相談者:mocoさん(34歳)



ショート法でのレトロゾール服用について
次回の生理が来たら体外受精をスタートするのですが、卵巣の腫れが心配と先生に伝えると、レトロゾールというお薬を出されました。調べてみると、単一排卵となることがクロミフェンに比べて多いと記載されているのを見つけました。たくさん採卵して欲しいので、この薬を飲んで大丈夫なのか不安です。



レトロゾールの服用について




レトロゾールはアロマターゼ阻害剤という薬です。卵巣で卵胞ホルモンの産生を抑える作用があり、卵胞ホルモンの値を低くします。
当院では、多嚢胞性卵巣症候群のような卵巣の腫れやすい人に対して、採卵直後からレトロゾールを服用して頂くことがあります。

また、一般不妊治療として、クロミフェンと同じようにレトロゾールで排卵誘発を行うこともあります。
ただ、ショート法やロング法、アンタゴニスト法の際にレトロゾールを服用することは一般的ではありません。

乳がんが判明した患者さんで、乳がん治療に入る前に卵子や受精卵を保存したいという患者さんに処方することはあります。なぜなら、がん細胞の中には女性ホルモンに反応する細胞もあるため、そのようなことが予想される場合には、ホルモン値が高いよりも低い方がより安心できるため、レトロゾールを服用しながら卵巣刺激を行う事があります。


 


浅田先生の方針は?


私の個人的な意見として、卵巣の腫れが気になるようであればショート法ではなく、アンタゴニスト法を行い、GnRHアゴニストで最後の仕上げをすれば、ほとんど卵巣過剰刺激症候群は防げます。
レトロゾールを無理に使用するよりも、アンタゴニスト法のアゴニストトリガーで刺激をすることをお勧めします。

ただ、医師により卵巣刺激の好みに違いがありますので、治療法や刺激法は様々です。よくコントロ―ルされた上手な卵巣刺激を希望されるのであれば、ショート法だけではなく他の刺激法も可能な先生のところへ転院されることも一つの選択肢ではないかと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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