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鍼治療で出血することありますか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

鍼治療で出血することありますか?

2010.9.16

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いずみさん(40歳)

体外受精で春頃に凍結卵を戻す予定で、体調を整えるために鍼に1週間に1回ペースで通っています。まだ4回通ったところなのですが、先週も今週も鍼に行った直後から茶色のおりものが出ています。出血と言うほどではなく、おりものがうっすら茶色に色づいている程度です。

時期的には排卵日前ですので、排卵出血がおきやすい時期ですが、排卵出血はいつもは1~2日程度でトイレの時ティッシュに茶色いおりものが少々つく程度です。今回は先週鍼に行ったときからずっと茶色いおりものが出続けていて、下着を汚さないようにおりものシートを使っています。

鍼の影響でしょうか?鍼の先生に聞けたらよかったのですが、若い男の先生で、しかも他の患者さんに話しが丸聞こえなので、聞くことができず帰ってきてしまいました。


お話を伺った先生のご紹介

河村拓躬 先生 (鍼灸 たくみ堂)


不妊の原因となっている体質を改善する為に、たくみ堂のはり治療は次ぎのような方法を用いて、施術しております。 使用するはりは、極細を用いて、心地良い刺激、そしてすべて使い捨てはりです。

・卵巣機能回復処置法
卵巣の機能を活性化して質のよい卵ができるようにする。
・免疫機能強化処置法
自覚症状のほとんどない、慢性扁桃炎の二次的炎症により、妊娠にとって大切な子宮や、卵巣で生じている障害を改善する。
・血流促進処置法
腹部の瘀血(おけつ)改善と、骨盤部内、及び全身の血流を改善する。
・内分泌系調整処置法
各種のホルモンが、バランス良く分泌されるように調整する。
・自律神経調整処置法
交感神経と、副交感神経の働きを調整する。

以上の処置法を中心としてその他、粘膜消炎処置法、筋緊張緩和処置法(コリをほぐす)等、その人の体質に合わせた処置法を用いて、体質改善をいたします。



≫ 鍼灸 たくみ堂

ご質問についてお答えいたします。いずみさんのお身体を診ていませんので的確なお答えはできないかも知れませんが考えられることを幾つか述べて見ましょう。

出血と言うことで考えれば、

1. 体外受精の準備中との事ですが、薬等を使用していればその影響は無いか。
2. 最近検査等を受けていて、その際の影響が出ていないか。
3. 子宮の病気(感染症を含む)が無いか。ポリープ等があれば夫婦生活の刺激でも出血したりします。


以上の問題がすべて該当しない事を条件として今回のご質問を更に考えて見ましょう。今までも「排卵期には1~2日茶色いおりものがある。」との事ですが、この様なことが起き易い体質の方は瘀血タイプの方、冷え症タイプの方です。

鍼治療の後に茶色いおりものが続いているそうですが、先週と今週のとは少し内容が違うかもしれません。通常は鍼治療をいたしますと、お身体の自然治癒能力が高まりますので、瘀血(おけつ)タイプの方は身体から瘀血を出そうとする「ちから」が作用します。

「先週の治療後から」とありますが、この時はたぶん生理後と判断されます。生理の残りがほんの僅かですが、排出される事もあります。「今週の治療後から」とあるのは排卵時の出血が早くなったのではないでしょうか。体質が変わっていく時の改善反応として一時的に生理周期が乱れる事も少なくありません。

本来鍼治療はこのような体質を改善するものなので続けたほうが良いと思います。今後、瘀血(おけつ)が取れ、冷え体質が改善され、ホルモンのバランスが整えば排卵時の出血も無くなるはずです。様子をみて今後も続くようでしたらクリニックの先生にご相談されては如何でしょうか。


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