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避妊だけじゃない!ピルのメリットとは

インタビュー 女性の病気

避妊だけじゃない!ピルのメリットとは

避妊のイメージが強いピルですが、生理痛や生理不順対策などにも活用できるとか。ピルのメリットを林 昌貴先生に伺いました。

2019.2.1

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生理不順や内膜症の症状の軽減など、さまざまな効果が




「ピル=避妊するために飲む薬」というイメージが強い方もいるのではないでしょうか。もちろんそういった効果もありますが、それ以外には、主に次のようなトラブルにも効果が期待できます。


 


【生理不順】


ピルを服用することで、生理のリズムが整えられるために規則正しく生理が来るようになります。


【生理の量が多い】


ピルの作用で、生理時の出血のもととなる子宮内膜の厚みが減るため、出血量を減らすことができます。個人差がありますが、服用前に比べて半分以下になったという人もいました。出血量が減るため、貧血や生理痛の緩和につながります。また、ナプキン交換が楽になり、かぶれなどの不快感が少なくなったというケースもありました。


【PMS】


通常、生理前に女性ホルモンの一種である黄体ホルモンが増え、生理が始まると減ります。この黄体ホルモンの増加が原因で、頭痛や疲労感、イライラなど、PMS(月経前緊張症)の症状が出ることがあります。ピルは、この女性ホルモンの急激な変動を抑える働きがあるので、PMSの症状の改善につながります。


 


ピルは、生理不順や生理痛、PMSなど月経困難症で悩んでいる人たちにも有効な薬といえます。


 


副作用が出やすいのは飲み始めて1カ月ぐらいの時期


「ピルを服用したいけれど、副作用が心配で……」という人も少なくありません。


かつては、ピルの副作用として「太る、むくむ、気持ち悪くなる」と言われていましたが、今はホルモン量が少ない低用量ピルが処方の大半になったので、それほどひどい副作用は見られなくなりました。


副作用が出やすいのは、飲み始めてから1カ月が経過したころです。主な症状としてあげられるのがふらつき、胃のむかつき、ほんの少量の不正性器出血です。


性器からの不正出血の原因は2つあり、1つはホルモンバランスの乱れ。もう1つはがんです。ピルを服用中に不正出血が見られた場合、薬による副作用かがんによる出血なのかを見極める必要が出てきます。ピルを服用する前には必ず子宮がん検診を受診しましょう。 


もし副作用があらわれたとしても、だいたい服用開始から2~3カ月経つと落ち着いてきます。もし、2~3カ月経っても副作用が軽減されない場合には、超低用量ピルというものもありますので、かかりつけの医師に相談してみてください。


 


血栓症になりやすい高血圧などの人は服用を避けて


ピルを服用すると、1万人に3人ぐらいの割合ですが、血管内に血の塊ができてしまい、血管が突然詰まる「血栓症」になることがあると言われています。


高血圧、極度の肥満の方は血栓症になりやすいといわれているので、ピルの服用は避けたほうがいいでしょう。 また、喫煙者も血栓症リスクが高いと言われています。ピルの服用をはじめるにあたり「禁煙」に踏み切るようにしましょう。


 


飲み忘れがなければ100%に近い避妊効果が得られる


ピルは、飲み忘れがなければ99.9%の避妊効果があるといわれています。これはコンドームを使って避妊するよりも高い効果が得られるといわれています。


ただ、性感染症のリスクはピルでは減らせないため、定期的な感染症検査やコンドームを使用するようにしましょう。


 


「妊娠したい」と思うまで服用するのが望ましい


ピルは避妊する効果があるものなので、「妊娠したい」と思い始めたら服用を中止してください。


ただしそれまでは生理の「ペースメーカー」として服用を続けるのが望ましいでしょう。


服用を続けることで子宮、卵巣の炎症を抑えられるため、妊娠に向けて良い環境に整えられる効果があります。


 


服用の方法も21日間飲んで飲まない期間を挟むやり方や、120日間連続で服薬するタイプなど、さまざまなものがあります。


ご自身の生活環境などをふまえてかかりつけ医に相談をしてみると良いでしょう。


 


林先生より まとめ


生理痛やPMSで悩んでいるなら専門医に相談を


ピルはもちろん避妊目的で服用する場合もありますが、それ以外にも生理のサイクルを整える、子宮や卵巣の炎症を抑えて出血量を減らすなど、生理にともなうさまざまなトラブルに悩む患者さんにとってもメリットのある薬です。


妊娠を考えるまではペースメーカーとして服用することが望ましいですが、一生飲む必要もありません。当院の場合は、血栓症のリスクが高まる40歳頃に、服用のタイミングなどを一度見直すようにしています。


「生理前はイライラして日常生活がつらい」「生理中は貧血がひどくてフラフラしてしまう」など、悩んでいる場合は、一度ぜひ婦人科の専門医にご相談ください。


 


お話を伺った先生のご紹介

林 昌貴先生 (林産婦人科 院長)



医学博士、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医


2004年昭和大学医学部医学科卒業。


2008年同大学院医学研究科修了。大学在学中、米国Tulane大学医学部に留学。


国立病院機構災害医療センターで2年間の初期臨床研修後、昭和大学産婦人科学教室に入局。
昭和大学病院、昭和大学横浜市北部病院、水戸赤十字病院、秦野赤十字病院、東條ウィメンズホスピタルでの勤務を経て、


「みなさまに気軽に受診していただけるかかりつけ医」を目指し、お父さまの代から続く林産婦人科 院長に就任し、現在に至る。


≫ 林産婦人科


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