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気分が塞ぐ、イライラ…これって更年期障害?それとも自律神経失調症?

インタビュー 女性の病気

気分が塞ぐ、イライラ…これって更年期障害?それとも自律神経失調症?

40代になると、多くの人が心配する「更年期障害」の症状。本当に更年期なのか判断する際の目安などについて伺いました。

2019.2.27

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40代になると、多くの人が心配する「更年期障害」の症状。本当に更年期なのか判断する際の目安はなにか、更年期症状に似た病気などについて青空レディースクリニック院長の金子 透子先生に伺いました。




更年期障害かどうかは血液検査でわかります


更年期障害とは、閉経に向けて卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減り、それによってさまざまな不快症状があらわれるトラブルです。症状が始まる時期は個人差があり、早い人は30代後半からみられる場合もありますが、多くは45~56歳の閉経をはさんだ前後5年間に症状があらわれます。
症状は、ほてりやのぼせ、発汗、頭痛、腰痛、肩こり、イライラ、気分の落ち込みなどさまざまなものがあります。また、症状の重さ(程度)も個人差が大きいといわれています。
更年期障害かどうかは、血液検査で女性ホルモンの値をチェックすることでわかります。


 


更年期障害と似た症状のトラブルに自律神経失調症が


自分では「更年期障害かな」と思っていても、違うことがあります。更年期障害と似た症状のトラブルの1つに自律神経失調症があります。


そもそも人間の神経は大きく分けて2種類あり、感覚神経や運動神経といった、自分で感じたり、自らの意志でコントロールできる「体性神経」と、生命を維持するために自分の意志とは関係なく働いている「自律神経」があります。この自律神経は、主に活動している時や緊張している時などに働く交感神経と、リラックスしている時や睡眠をとっている時に働く副交感神経がバランスを保つことでうまく働くようになっています。ただ、現代社会は刺激が多いため交感神経が緊張しやすく、自律神経のバランスが乱れがちになります。自律神経のバランスが乱れると、不眠や便秘、イライラ、不安などの症状があらわれます。


このように自律神経失調症であらわれる症状のなかには、更年期障害の症状と似ているものがあり、患者さんのなかには、このような症状がみられると「更年期だわ」と自分で判断される方もいらっしゃいます。
前にも述べたように、この症状が自律神経失調症によるものなのか、更年期障害によるものなのかは、血液検査でホルモン値を測ることで判別します。


 


更年期障害と自律神経のトラブルどちらも併発していることも


更年期になると、卵巣からエストロゲンの分泌が低下します。そうすると、脳にある、ホルモン調節中枢である視床下部から「エストロゲンをもっと分泌せよ~」という信号が出続けることになります。この視床下部には自律神経を調節する機能もあるためその影響を受けて、更年期障害と自律神経失調症を同時に引き起こしている患者さんも少なくありません。


 


ホルモン補充療法、漢方など更年期障害の治療法はさまざま


更年期障害の治療方法にはさまざまなものがあり、代表的なものの1つにホルモン補充療法があります。文字通り分泌されなくなった女性ホルモンを薬剤として体に取り入れる方法で、飲み薬のほか、貼り薬や塗り薬もあります。ホルモン補充療法を行うと、エストロゲンの減少によって出ている症状はおおむね改善します。
ただ、女性ホルモンの分泌が少なくなって生理が終わっているところに、ホルモンを補うと再び生理が来てしまい、それをわずらわしく思う方もいらっしゃると思います。そういった方には漢方を処方し、更年期障害であらわれるほてりや発汗などの症状を緩和させるという治療方法もあります。


 


「服薬+カウンセリング」など治療法を組み合わせる場合も


ご自身では「更年期障害による症状かも」と思っていても、更年期障害と自律神経失調症が同時にあらわれていることも少なくありません。このように複合的な原因が考えられる場合には、薬だけでなく、それにプラスして悩みの本質を専門家に話すことで心が軽くなるカウンセリングや、呼吸によって自律神経のメンテナンスができるといわれているヨガ、体をほぐすことでリラックス効果が得られるという体操などを組み合わせて行うことで症状が改善されるケースがあります。
実際に私の先輩でヨガをされている方々がいらっしゃいますが、ヨガで取り入れている呼吸法には交感神経と副交感神経のバランスを整える効果があり、リラックスした状態をキープできるためか、みなさん更年期にさしかかってもイキイキしていて元気に過ごされていました。


そのような実例から当院では更年期をはじめ、女性が抱える悩みには複合的な原因がからみ合っているケースが多いことを想定し、医療だけでなく、鍼灸やカウンセリング、ヨガなど、複合的にサポートできる体制を作り、治療にあたるようにしています。


 


「しんどいな」と思った時が受診のサインです


若い時は気力で乗り切れたことも、40代になると難しくなってくることがあります。ご自身が「しんどいな」と感じたら、それは受診のサインです。また、出血や痛みなど、おかしいなと思う体の異変が2週間以上続く場合も、同じように婦人科に相談してみてください。
更年期はいわば「体の曲がり角」です。閉経に向けて体も変化し、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧、高脂血症になりやすくなります。これを機に今までの生活をみなおすことも大切です。さらに、そういった体の不調や気がかりを相談できるかかりつけの婦人科医をみつけておくこともおすすめします。


 


お話を伺った先生のご紹介

金子 透子 先生(青空レディースクリニック 院長)


1995年 千葉大学医学部卒業。その後松戸市立病院初期研修、松戸市立病院産婦人科勤務を経て、2011年5月に、「来てくださった方々が青空のようにさわやかで健やかな心身になって、健康で幸福な人生を歩むきっかけとなっていただきたい」という願いを込めて青空(そら)レディースクリニックを開業、院長に就任。
医療だけでなく、あわせて鍼灸やカウンセリングなどさまざまな療法を組み合わせた治療法を提案してくれるクリニックとして、地元の女性はもちろん、遠隔地からも治療に通う方も多いという。

≫ 青空レディースクリニック

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