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運動不足のせいか寒さに弱くなり風邪をよくひきます

専門医Q&A 漢方・鍼灸

運動不足のせいか寒さに弱くなり風邪をよくひきます

2014.3.18

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【おはるさん(36歳)】
引っ越して車生活になったことと、在宅で仕事をするようになったのとで、それまでより運動量が圧倒的に減ってしまいました。そんな運動不足のせいでしょうか、寒がりになり、風邪をよくひくようになってしまいました。鍼灸でこれらの症状を良くすることはできますか?


お話を伺った先生のご紹介

浜口健介 先生 (ナチュラリー針灸院)


・不妊鍼灸ネットワーク会員
1980年、勤医協札幌病院鍼灸科へ勤務。同科長職を経て
1993年、旭川市にて「ナチュラリー針灸院」を開業
「日本一の絆」を信条とし、スタッフとお客様が作る優しい院には、妊娠・出産後も通院する女性が多い。


セミナー実績
・2010、2011、2013年 「東洋医学で妊娠できる身体づくり?不妊症・不育症を改善し赤ちゃんを迎えよう!?」
・2010、2012年 「AKBで集まろう!“明るく健康でベビーを♪“不妊症卒業生はその時」
・2013年4月 SWEET GIARL RUN「東洋医学で“キラキラ”とした憧れの女性に」



≫ ナチュラリー針灸院

引っ越しの慌ただしさや在宅で仕事を始めたことなど、環境の変化からくる心身の疲れが、気になる症状に影響しているのではないでしょうか。

東洋医学では「気」「血」「水」の3つが、体内を過不足なく順調に循環している状態を「健康」と考えます。
身体のエネルギーである「気」の不足は「気虚」といい、倦怠感、疲れを感じる状態です。
これに、「血」の量が不足する「血虚」が加わると、皮膚や粘膜の潤いが少なくなり乾燥がおこります。
以上のことから、おはるさんは体を温める働きが落ちた「陽虚」の状態になっているのでしょう。
そこへ運動不足も加わり新陳代謝が低下し、寒さを感じて風邪を引きやすいのだと考えます。
ツボとツボを結ぶ経絡を伸縮させる「経絡ストレッチ」など、無理なく続けられる運動を行ってみてください。
ウォーキングも血行が良くなるのでおすすめです。
ただし、レッグウォーマーやオシャレ腹巻などで、冷え対策は万全に。
飲み物は、常温か温かなものを取り、冷たい飲み物、食べ物は控えます。
私たちの呼吸と自律神経の働きには密接な関係があります。
深くゆったりとした「腹式呼吸」は、全身を循環するツボの流れ「気・血」のめぐりをうながし体温を上げてくれます。
イライラする、不安で気分が落ち着かない、疲れや寒さを感じる時は、呼吸に意識を向けてみましょう。
足の裏にある「勇泉(ゆうせん)」、内くるぶしの上にある「三陰交(さんいんこう)」、おへその下の「関元(かんげん)」などのツボを刺激したり、自宅でできる「ワンタッチ灸」で温めるのもいいですね。
病院での不妊治療を続けている方には、鍼灸治療の併用をおすすめします。
腰部、仙骨部、下腹部、下肢などへの鍼灸治療で、骨盤腔内の血液循環や代謝を高め、自律神経やホルモン調整を行い「気」「血」「水」のバランスが整い妊娠力が改善します。
また、卵巣のコンディションを整え、受精卵が着床しやすい健康な子宮の状態を形づくることで、不妊治療の成果がより期待できるようになるのです。
これらの方法を取り入れることで、おはるさんの心身は良好な変化を実感できることと思います。


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