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流産後について

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流産後について

2012.8.24

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もんぷちさん(32歳)

私は3月にケイリュウ流産そし生理3回見送り今回妊娠しましたが多分ケイリュウ流産だろうと診断されました。
2回とも心拍確認出来ず…
一人出産している事と前回も血液検査で何も異常がないことで今回も異常ないと思うし、偶然だと言われました。けど私は納得出来ず何故継続出来ないのか悩んでおります。不育症ダイヤルにも相談しましたが特に検査出来ないと言われました。
まだ手術してないですが次に向けて良い漢方などありますか?


お話を伺った先生のご紹介

真鍋立夫 先生 (シマヤ真鍋漢方薬局)


「薬剤師・鍼灸師」真鍋 立夫

(社)日本漢方交流会前理事長
(社)香川県鍼灸師会前会長
古典鍼灸「経絡治療学会」理事・香川県支部長
日本伝統鍼灸学会評議員
日本バイ・デジタルO-Ring学会認定鍼灸師

不妊症の治療においては、現代医学的に考えて問題の見つかるタイプの物で、例えば卵巣機能不全や、卵管の閉塞、卵巣のう腫であったり、子宮筋腫があったり、等の方がいらっしゃいますが、それらの原因と思われるものに対処しても、不妊症が改善しなかったり、あるいは現代医学的にはこれといった原因の見当たらない方が実は大変大勢いらっしゃいます。

漢方医学的には、月経の状態は無論のことですが、現代医学ではあまり不妊の原因として問題視されない、冷え症、軟便または便秘、夜間の排尿、慢性的な起床時の腰痛や食事の好みの偏りなどをむしろ重視いたします。



≫ シマヤ真鍋漢方薬局

手術で子宮のなかを妊娠前の状態に戻したときは漢方でいう「瘀血(おけつ)」が発生し、産後と同じようにいろいろな不定愁訴がでやすいことを考えて服薬します。
一般的には「芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」や「芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)」を用います。

子宮内膜に着床した受精卵が成長してゆく時期には「脾」の働きが最も重要になります。
稽留流産は3〜6か月の時期に起こりやすいようですが、その時期には「心包」から「三焦」「脾」「胃」と、主に消化器官に関わる臓器が形成され、それらに関与する経脈が働きます。
胎児の脾が形成されるころは、母親の脾も重要な働きを余儀なくされるのです。
それが不調なときに「ツワリ」が症状として出やすくなります。
しばしば流産する方は、受精卵の成長がうまくいっていないのですから、妊娠中や妊娠する可能性のある時期の食生活に気をつけてください。
「脾」の働きを害する食事は、甘いもの、砂糖の過食です。
とくに果糖、グラニュー糖は消化吸収する過程で、ビタミンB1、とカルシウムを大量に消耗し、免疫の低下や精神神経の安定に影響します。
次に冷たいものの過食。「脾」は冷えと湿気を嫌います。

妊娠中に過食して太る人もいますが、これもいけません。
妊婦は痩体が良いのです。お産もそのほうが軽く済みます。
水分を多く摂取した水太りもいけません。妊娠中の養生薬に「当帰散(とうきさん)」や「白朮散(びゃくじゅつさん)」がありますが、「当帰」という薬は肝や腎の血を増やし、「白朮」という薬は、体のなかの余分な水分を排出します。
体の余分な水分を排出する、ハトムギ茶や、体を温める玄米を焙煎したサプリメントもあります。
また、水分を排出するためには、自然塩を適宜食べることも必要です。
稽留流産に限らず流産を防ぐためには、保温に気を付け、甘いもの冷たいものの過食を避ける。そして水分の摂り過ぎに注意をしてください。
これを守らなければ、どんな良い薬を飲んでも効果はないといえます。


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